「兼松健太」という名前を聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか......?
―――その通り。渋谷のことを思い浮かべるだろう。
忠犬ハチ公を手なずけ、スクランブル交差点の人混みを華麗なステップでかわし、109の店員を手玉に取る彼の姿に、対戦校の選手が恐れおののき棄権となることは日常茶飯事である。
その才能をいかし、彼は主将として部を牽引している。
「名はその人を表す」とはよく言ったものです。彼はまさに「優介」の名にふさわしい、心優しい人間で、彼の周りは笑顔が絶えることはありません。
一方で、忘れてはいけない点は、「優」には「優しい」のほかに「優秀な」という意味があるということです。一般的な大学では、科目の成績評価において、80~89点を取ったものに対して与えられる評価が「優」となります。
―――そして、成績が発表される日になりました。そんな彼のことだからきっと「優」が並んでいるのだろう。そう思い彼の成績表を見た私は驚きました。そこには一面の可、可、可......
これでは増田可介です。
「名はその人を表す」ということわざにも、限界があると痛感したのでした。
高学歴・高身長・高収入と、男の夢をすべて叶えてしまった男といえばこのお方。さらにイケメンで卓球も強く、崇拝する者すら現れる一方、揃いすぎているあまり敬遠してしまう人は我が部においても少なくない。ただ本人は特別視されると寂しくてたまらないと溢しているので、放たれる後光に萎縮せず、勇気を持って一般人として接してあげてください。
また哲学者としての顔もあり、数々の名言を残している。
「科学が驚くべき発見と興味深い題材を提供する事で、SFは成り立っている。その一方、SFが描く一見突飛な未来像は人々の想像力をかきたて、それを研究する事が科学にとっても有益なのである。」
新人戦を連覇し、医学部卓球界にその名を知らしめた。スラッと手
常に自らの技術向上を怠らずかつ惜しみなく後輩の面倒を見る彼女
長年使用してきたアンチラバーから繰り出される球種は常識では考えられないほど多様で、それに加えてゴルフ部で培ったパットの技術と卓球を融合するという常人に思いつかないような発想力でもって制してきた試合は数知れない。一部では大がかりな隠岐選手攻略会議が催されたほどで、皆があらゆる手を講じてきた。
そんな感じで卓球界を騒がせていた男であるが、なかなか好敵手が現れず、やりごたえの無さに絶望して、悲しいことに最近は部活に足を運ぶのは稀となってしまった。隠岐選手の復活を促すべく、我々は一日でも早く強くなる義務と責任がある。
一時、卓球界の最前線から身を引くも、本能が、血が卓球を求めて、「卓球の修羅」と呼ばれた男が帰ってきて数年。穏やかそうに見えるが、胸の内に燃え盛る炎は未だ尽きず、卓球をする様は修羅の顕現である。
肉体の強化に抜け目なく、特に大胸筋と腹筋はまるで板チョコのようである。また広背筋の鍛えすぎで、卓球の際も背筋がシャンとして姿勢が良すぎる。筋トレに興味がある方は一度コーチングしてもらうと良いでしょう。